大倉山記念館（横浜市港北区大倉山2、TEL 045-544-1881）で8月17日から、親子で参加できるアートイベント「横浜市大倉山記念館ギャラリー アートジャム」が開催される。

　同館は大倉精神文化研究所から横浜市に寄贈された建物。古代ギリシャ以前の「プレへニック様式」という世界的にも希少な建築様式を用いた建物は1991年には横浜市指定有形文化財に指定された。東洋と西洋の文化が融合した独特の様式美をもつ同館は、各種アート作品の展示会などにも活用されている。

　今回のイベントは、近隣住民に同館を親しんでもらうことを目的に企画。近隣のエルム通り商店会や街カフェ大倉山ミエル、音伽舎、アトリエ・ソマメルの協力の下、期間中、ワークショップを連日開く。ワークショップでは造形や楽器作り、キャンドル作りなどを展開。参加者が制作した作品は、同館のギャラリーに随時展示されていく。

　併せて、大倉山に住んでいる人の思い出の物や写真などをエッセーで紹介する「心の逸品プロジェクト」や1982（昭和7）年の同館建設時の貴重な映像も公開するほか、20日は同館の入口をキャンドルでライトアップするイベントなども予定する。

　同イベント運営スタッフの広田盛一さんは「この地域の文化施設として、もっと近隣の人に活用してもらえるような場所にしていきたい。今後もこのようなイベントを近隣の方と協力して展開できたら」と話す。

　開催時間は10時～12時（20日は16時～19時、23日は14時30分～17時）。ワークショップ参加費は500円～（予約制）。問い合わせは街カフェ大倉山ミエル（TEL 045-717-6778）まで。今月28日まで。