子どもを遊ばせている間に乳がんエコー検診ができる体験会が9月9日、ルララこうほく（横浜市都筑区中川中央2）4階のキッズパーク「ハピピランド」で開催される。主催は子育て情報などを発信している一般社団法人シュフレ協会。

　同協会に、一般社団法人乳がん予防医学推進協会の担当者から「乳がんに罹患（りかん）する方の若年層化が進む中、新型コロナウイルスのまん延で、検診に行かない人が増えている。この状況をどうにかしたい」という相談があったことがきっかけで体験会を企画した。

　協賛企業を募り、6月から毎月1回（6月は2回）無料で実施。当日子どもたちは、シュフレのスタッフなどが見守る中、「ハピピランド」で遊び、その間に母親は乳がんエコー検診を受けられる。検診は乳がん予防医学推進協会所属で、迫田産婦人科院長の佐藤加奈子医師が担当。これまで約100人が参加し、「要精密検査」の参加者には、再検査のため連携する医院を紹介するなど、アフターフォローにも力を入れる。

　シュフレ代表理事の武次直美さんは「相談を受けたとき、30代で幼い3兄弟を残し、この世を去った親友の最後の声と当時の子どもたちの顔が浮かび『どうにかしなければ』と強く思った。子どもを優先し自分のことを後回しにしがちな女性も多い。体験会を通じて、子どもが遊んでいるついでに検診を受けられるのなら、有料でも受診したいという多数の声もいただいている。今後も継続開催できるように協賛企業や賛同いただける方を募っていきたい」と話す。

　9日の体験会は満席で、現在キャンセル待ち。キャンセル待ちはシュフレのホームページから。