横浜市歴史博物館(横浜市都筑区中川中央1)で9月5日、企画展「横浜絵の深層-ジャンルか、イメージか、それとも輸出美術か」が始まる。
同館によると開港以降の横浜は、海外との窓口として発展したことで、油彩画や水彩画、浮世絵、漆器、陶磁器、写真など、海外からの影響を受けたさまざまな造形表現が生まれたという。同展では、幕末から明治期に横浜で広がった絵画表現を「横浜絵」をキーワードに紹介する。
展示では、初代五姓田芳柳やその息子・五姓田義松ら五姓田派による和洋の技法を融合した肖像画や風俗画をはじめ、明治20年代から広がった水彩画などを紹介。外国人向けの土産物や輸出美術として受け入れられていった横浜の絵画表現の変化をたどる。
近年注目を集める横浜の画家・笠木治郎吉の作品も紹介。「蝉(せみ)をとる子どもたち」「子守をする姉弟(きょうだい)」などの水彩画のほか、これまで知られる機会の少なかった作家や作品も展示する。
当時の工芸作品にも焦点を当てる。外国人向けの日本画や輸出工芸品の下絵などを通して、横浜で生まれた絵画表現が工芸分野へどのように展開してきたかも解説する。
会期中は、神奈川県立歴史博物館や横浜市歴史博物館の学芸員らによる連続講演会や学芸員が展示を解説するギャラリートークも予定する。
開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。観覧料は一般=1,000円、高校・大学生=700円、小・中学生と横浜市内在住の65歳以上=500円。10月18日まで。