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長崎ヴェルカ初優勝 横浜アリーナでB1リーグ決勝

優勝した長崎ヴェルカ。撮影=斉藤豊(神奈川県バスケットボール協会)

優勝した長崎ヴェルカ。撮影=斉藤豊(神奈川県バスケットボール協会)

 B1リーグ年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝第3戦が5月26日、横浜アリーナ(横浜市港北区新横浜3)で行われ、長崎ヴェルカが琉球ゴールデンキングスに72-64で勝利し初の年間王者に輝いた。

MVPに輝いた長崎のイ・ヒョンジュン選手

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 昨年10月に開幕したB1リーグ。CSは、レギュラーシーズン60試合を勝ち上がった上位8チームが2戦先勝方式のトーナメントで争った。23日の第1戦では琉球が71-69で、24日の第2戦では長崎が66-60で、それぞれ勝利していた。

 迎えた第3戦。立ち上がりの均衡を破ったのは長崎だった。好守からの速攻、イ・ヒョンジュン選手の3ポイント(P)シュートなどで一時2桁リードを奪った。17-10と長崎リードで迎えた第2クオーター(Q)、長崎はジャレル・ブラントリー選手の身長差を生かしたアタックで加点。琉球は身長2メートル超の選手を3人同時に起用するラインアップでリバウンドを強化。岸本隆一選手は積極的にインサイドにアタックして食らいつくが、長崎はスタンリー・ジョンソン選手が起点となり得点やアシストを重ね36-23と点差を広げることに成功した。

 互いに点を取り合った後半序盤。打った小野寺選手が「外れたと思った」と言う3Pシュートがボードなどに当たりながらもリングに吸い込まれる場面もあり、「流れが変わったと思った」と琉球が6点差に詰め寄る。それでも、長崎は「普段通りに気持ちよく打てて、打った瞬間に入ったと思った」と山口颯斗選手が3Pシュートを決め返す。さらに、熊谷選手が「前半は特にロングリバウンドになっていたので、ガード陣の仕事だと僕がハーフタイムに言ったのでそれを実行した」とリバウンドで攻撃をつなぎ、仲間の3Pシュートをお膳立てして流れを渡さなかった。

 55-45で迎えた最終Q。琉球は佐土原遼選手が3Pシュートやゴール下へのカットインなど6得点を挙げ、3点差まで詰め寄った。しかし、長崎・馬場雄大選手は「ファイナルは気持ちが全て。自分がやらないといけない」と、得点に加え、客席に飛び込みながらパスをカットするハッスルプレーを見せて押し戻す。終盤には堅守で琉球のミスを誘い勝利を引き寄せた。

 長崎のモーディ・マオールヘッドコーチ(HC)は「(優勝が決まった)あの瞬間、あんなにたくさんの人が泣いているのは見たことがない。このチームを誇りに思っているし感謝している」と喜びを表現。キャプテンとしてトロフィーを掲げた狩俣昌也選手は「最高」と笑顔を見せた。今季で引退を表明しているが、「(チームメート)一人一人が、『優勝しなきゃいけない』『僕のために』などと言ってくれて、その思いだけでうれしかったし、ヴェルカで5年間やってきたことが間違ってなかったと思えた」と続けた。

 MVPには23得点を挙げるなどしたイ選手が選ばれた。「チーム全員がMVPだと思っている。とにかく勝てたことが一番うれしい」と話した。

 馬場選手は「正直、ファイナルとはいえ、長崎からこんなにたくさんのブースターが足を運んでくれるとは思っていなかった。画面越しでも多くの方が応援してくれていると感じたし、あなたたちがいたから優勝できた」とファンへの思いを口にした。

 琉球・桶谷大HCは「まず、長崎の皆さんにおめでとうと言いたい。彼らが僕たちを上回ってきた」と悔しさをにじませ、小野寺選手は「長崎の方が、勝ちたいという気持ちを僕たちよりはるかに出していた」と、勝敗を分けたポイントを挙げた。

 岸本選手は「(優勝が)目の前まできていたが…はかなさというか、今は悔しさとも言えない気持ち」と複雑な心境を明かした。琉球を象徴する選手として、「結果だけを見れば自分自身の力不足」と自責しつつ、「優勝に向かうための時間が大事で、楽しく充実していた」とシーズンを振り返った。

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