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日本のラーメン文化世界へ-新横ラー博開館20年で欧州進出も発表

「昭和33年の下町」再現した同館は、フードアミューズメントパークの先駆け

「昭和33年の下町」再現した同館は、フードアミューズメントパークの先駆け

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 新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)は3月6日に開館20年を迎えることを機に、ヨーロッパへ進出することを発表した。

昨年は初の逆輸入ラーメン店も

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 1994年に世界初のフードアミューズメントパークとしてオープンした同館。「昭和33年の下町」を再現した空間の中に全国の有名ラーメン店が出店する、というそれまで前例の無い施設として注目を集め、その後の日本のラーメン文化の重要な存在となっている。

 出店するラーメン店は出店時に「本店のみで、その土地に行かなければ食べられないラーメン店」で、開館時には「一風堂」や「六角家」「野方ホープ」など今でも有名な店舗8店が出店していた。ラーメン店は時期ごとに入れ替わり、これまでに出店したラーメン店の数は40以上にも上る(期間限定出店含む)。昨年は、ロサンゼルスに本店がある初の逆輸入ラーメン店「IKEMEN HOLLYWOOD(イケメンハリウッド)」も出店し話題となった。

 同館の認知は海外にも広がり、訪日外国人観光客も増加。2013年には外国人の来館者数が15万人に達した。同館ではこうした海外からの日本のラーメン文化への期待度の高まりを受け、ヨーロッパへの進出を発表。今後10年以内の進出を目標に定め、具体的な進出国やプランを決めていく。合わせて、同館1階の展示ミュージアムも今秋にはグローバルミュージアムとしてリニューアルし、多言語で日本のラーメン文化を紹介する。

 岩岡洋志館長は「20周年を迎えることができ、ご来館いただいた皆さま、そしてラーメン店の皆さまには、ただただ感謝している。『たかがラーメン、されどラーメン』の『されど』を追求した20年間。現在ラーメンは日本のみならず世界で注目を集めるようになった。私どもも10年をめどに欧州へ進出するが、これからも原点に立ち返り『日本の食文化としてのラーメン』をラーメン店の皆さまと共に発信し続け、皆さまに驚き・感動・楽しさ・満足をお届けできるようがんばりたい」と話す。

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