「B.LEAGUE AWARD SHOW」が6月2日に都内で行われ、横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝選手が「最優秀選手賞（MVP）」「シーズンベストファイブ」「新人賞」「アシスト王」「ココロたぎる賞」「最優秀インプレッシブ選手賞（MIP）」の6冠に輝いた。最優秀選手賞（MVP）と新人賞のダブル受賞はBリーグ史上初。

勝利に向けてゲームメイクする横浜ビー・コルセアーズ・河村勇輝選手

　福岡第一高等学校に在学中、三遠ネオフェニックスと特別指定選手契約を交わして2019-20シーズンにBリーグデビュー。2020年3月卒業後、東海大学に進学して2020-21シーズンから2シーズンにわたり横浜ビー・コルセアーズの特別指定選手となりプレー。その後、東海大を中退し、2022-23シーズンからプロ選手としてのキャリアをスタートした。

　今季の横浜ビー・コルセアーズは「チャンピオンシップ出場」を挑戦目標としてレギュラーシーズンに挑んだ。河村勇輝選手は52ゲームに出場。1ゲーム平均19.5得点、3.4リバウンド、8.5アシスト（リーグ最多）をマーク。勝利獲得に貢献しチャンピオンシップ出場を奪取する原動力になった。

　開幕前の2022年9月13日。横浜BCのメンバーとスタッフは、必勝祈願のため横浜中華街にある「横浜媽祖廟（まそびょう）」を訪れていた。bjリーグで優勝した翌季の2013-14シーズン開幕前にも祈願しており9年ぶりの祈願。「チャンピオンシップ出場」を願い全力で挑む決意を誓っていた。

　「B.LEAGUE AWARD SHOW」で「最優秀選手賞（MVP）」を受賞した河村選手は、「すごく驚いている。僕よりはるかに素晴らしい成績を残しておられる選手がいる中で、まさか僕が選ばれると思ってもなかったし恐縮している」と感謝の気持ちと心境を言葉にした。

　受賞を祝福する祖母からのビデオメッセージを見た河村選手は、「両親が教員ということもあって、すごく忙しくてなかなか家にいない中で、祖母の家に朝から夜までずっといた日々が続いていた。本当にバスケットができたのも祖母がいたから。そして、今も病気だったり年齢もすごくいっていて、毎日必死に生きている（祖母の）姿を見て、自分はどんなつらいことでもやっていけるという気持ちに毎日なっているので、本当に祖母には感謝したい」と目を潤ませながら話した。

　「MVPに（自分が）ふさわしいかどうかという不思議な気持ちでいるのですけど、きっとこの受賞は、今シーズンの実力が、僕が一番だったということではなく、これからの日本のバスケット界を盛り上げていってほしいというメッセージだったり、使命を僕に与えてくれたのではないかと自分なりに解釈している」とあいさつを結んだ。

　横浜ビー・コルセアーズでは、河村選手の6受賞を記念して、受賞記念グッズの予約販売を開始。「アクリルトロフィー」（全5種類）、「フェイスタオル」（全4種類）、「キャンバスピクチャーボード」（全4種類）、「アクリルキーホルダー」（全4種類）、「B.LEAGUE AWAWD 受賞記念 ホログラム缶バッジ4個セット」「B.LEAGUE AWAWD MVP受賞記念フォトフレーム」6種。6月7日まで予約を受付。発送は7月中旬から下旬の予定。