横浜市緑区にある戦中期に建てられた木造校舎を舞台にしたアートイベント「山下学舎(まなびや)文化祭」が12月5日、オンラインで始まった。
「横浜市山下国民学校」の校舎として1942(昭和17)年に建てられた木造校舎は、その後「横浜市立山下小学校」となり、長く山下小学校の分校として使われてきたが、1986(昭和61)年にはその役目を終えた。現在は山下地域交流センター(横浜市緑区北八朔町)として地域住民に利用されている。
緑区は昨年、区制50周年記念事業として緑区産のわらや竹を使った「わらアート」を各所で展開し、緑区の魅力を発信した。今年はこれを引き継いだ「アートによる緑区の魅力発信事業」としてアートイベントを企画した。
12月5日~13日に、山下地域交流センターの旧木造校舎などを会場に、アート作品を制作。イベント特設ウェブページでは5日から随時、ダンスや音楽、黒板アート、光のアート作品「ひかりの実」などの作品や制作風景コンテンツがアップされている。
区政推進課の山下みや美課長は「地域の方々が実際に通っていた貴重な木造校舎を舞台に作品を制作した。地域の皆さんに使い方を教わった古い農機具と現代アートのコラボ、白山高校美術部OGによる黒板アート、地域の子どもたちと作った作品など、区民の皆さんと一緒につくりあげた『文化祭』。オンラインで緑区の歴史や魅力を感じていただけたら」と話す。
コンテンツはイベントウェブページで配信する。2021年1月31日まで。