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TPP前に国産食材の問題知って 新横HANZOYAが山形食材紹介するイベント

当日提供された岩牡蠣を使ったアミューズ

当日提供された岩牡蠣を使ったアミューズ

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 新横浜駅近くのフランス料理店「HANZOYA」(横浜市港北区新横浜3、TEL 045-471-8989)で7月26日、使われている食材の生産者とともにフレンチを楽しむプレミアムディナー「フレンチで味わう郷土の魅力vol.3 山形県・庄内の美しい郷土を楽しむ夕べ」が開催された。

生産者、行政、消費者、料理人が一堂に会した

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 後継者不足や認知度低下など国産食材の生産現場が抱えているさまざまな問題を伝えてきた同レストラン。これまでにも静岡や岩手などの地方の食材にスポットを当てて、生産者と消費者をつなぐディナーを開催してきた。今回はTPP施行前に1人でも多くの消費者に国産食材の魅力と存在意義を伝えたいと企画した。

 第3回目の開催となる今回は「山形県・庄内」がテーマ。山形県の職員や県内の生産者らと一般客がテーブルを囲み、料理を担当する店主の加藤英二さんやゲスト生産者のトークを交えながら料理を楽しんだ。

 ディナーは、山形の食材を使ったフルコース。岩牡蠣を使ったアミューズ、やまがた地鶏やだだちゃ豆などを使った前菜3種、庄内浜鼠ヶ関産のどぐろを使った魚料理、さくらんぼと紅花を使った口直し、子羊を使った肉料理、ブルーベリーを使ったデザート、コーヒー、ハーブティーと庄内砂丘メロンなど。山形産の日本酒やワインなどのドリンクも用意された。

 一般参加者の女性からは「目に美しく、舌においしい料理を味わいながら、生産者の貴重なお話を聞くことができてとてもよかった」という声も聞こえた。

 加藤さんは「TPPが施行されることへの危機感を感じていない生産者や消費者がたくさんいる。プロやメディアが問題を発信することが必要で、こういうイベントを行政がサポートしてくれることにより国内の生産率もあがるのではと考えている。一般目線で産地の現状、食べ物の向こう側を見て、知ってほしい。ぜひ実際に山形にも足を運んでもらえたら」と話した。

 同レストランでは今後も生産者と消費者をつなぐ企画を展開していく。

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