新横浜ラーメン博物館（横浜市港北区新横浜2）1階展示ギャラリーで現在、「佐野実 追悼展示～人生のすべてをラーメンに捧げた男～」が開催されている。

　同館にも出店する「支那そばや」創業者で先月11日に逝去した佐野実さん。1986年に藤沢に本店を開業して以来「よりおいしいラーメンを」という一念から、使用する食材に徹底的にこだわり、そのスタイルから「ラーメンの鬼」として知られていた。全国で30人以上の佐野さんの弟子が独立をしている。

　店内では「私語や携帯電話の禁止」など来店客に注文をつけていたほか、テレビ出演の印象から近寄りづらい印象のあった佐野さん。しかし、実際に交流のあった人には違った顔があったという。今回はそうした佐野さんの「人となり」にスポットを当てて、佐野さんのラーメンへの思いを伝える。

　広報の滑川裕人さんは「メディアでは伝わらなかった、人生をラーメンに捧げた本当の佐野さんをこの展示でお伝えできたら」と話す。

　同館の入場料は、中学生以上＝300円、小学生・シニア（60歳以上）＝100円、小学生未満無料。営業時間は日によって異なる。展示は6月22日まで。