新横浜ラーメン博物館（横浜市港北区新横浜2）が3月6日、開館30周年を迎える。

　世界初のラーメンをテーマにした施設で、1994（平成6）年にオープンした同館。「昭和33年の下町」を再現した館内に、全国のラーメン店（時期ごとに入れ替わる）が出店するという前例のない施設は、「フードアミューズメントパーク」の先駆けとして注目されたほか、日本のラーメン文化の重要な存在となっている。

　出店するラーメン店は出店時に「本店のみで、その土地に行かなければ食べられないラーメン店」で、開館時には「一風堂」や「六角家」「野方ホープ」など8店が出店した。その後も出店店舗が入れ替わりながら営業を続けて、その人気は国内だけでなく、海外からも注目され、外国人来館者数も年々増えていた。

　新しいラーメン開発や海外ラーメン店の誘致、製麺体験スペース、オリジナルカップ麺作りサービスなどの新しい試みにも挑戦。さまざまなラーメン店と協力しながらラーメン文化の新しい価値を創造し続けている。

　当日は現在期間限定出店中の「一風堂1994」で、「30周年お祝いラーメン『誕生、そして生きる』」を333食限定で提供。一風堂創業者の河原成美さんが総指揮をとって、弟子の「麺の坊 砦」の中坪正勝さん、「まんかい」の奥長義啓さん、「ソラノイロ」の宮崎千尋さんらと共に同ラーメンを創作した。価格は3,000円。

　同館営業戦略事業部の中野正博さんは「河原さんが30年間の思いを込めて自ら指揮をとり､東奔西走して仕入れた食材を使い、今考え得る最高のラーメンを作った。この思いと共に味わっていただけるとうれしい」と話す。

　営業時間は日によって異なる。入場料は、大人＝450円、小中学生・高校生・シニア（60歳以上）＝100円、小学生未満無料。