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函館の塩ラーメン店「マメさん」22年ぶりにラー博復活

マメさん塩ラーメン

マメさん塩ラーメン

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 北海道・函館「マメさん」が4月4日に新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)に期間限定出店する。

2000年のラー博出店時の「マメさん」

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 「昭和33年の下町」を再現した館内に、全国のラーメン店(時期ごとに入れ替わる)が出店する同館。30周年を迎える2024年に向けて、過去に出店したラーメン店が2年かけてリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を昨年7月に始めた。

 「マメさん」は1968(昭和43)年に函館駅前のビルで創業した塩ラーメン店。創業者の故・岡田芳也さんが高校時代から通い続けていた屋台ラーメン店「龍鳳」の味を伝授され、そこから改良を重ねて作った塩ラーメンは人気となり、11席の店舗ながら1日400杯を売る大繁盛店となった。1985(昭和60)年には岡田さんが家業の製麺会社「岡田製麺」を継いだことと、後継者不在のために惜しまれつつ閉店した。

 その後約15年たってから、同館が函館の塩ラーメンを調査中に「昔大繁盛した幻の塩ラーメン店がある」という情報を得て聞き込みを続けたところ、岡田さんに行き着いた。交渉を重ねた結果、2000(平成12)年6月~2001(平成13)年2月の期間限定で新横浜ラーメン博物館に復刻出店した。

 同館での営業を終えた後は、函館に帰郷オープン。2017(平成29)年には岡田芳也さんが逝去したため、現在は息子が調理場に立つ。

 マメさんのラーメンは昆布・ホタテ・カニを使ったタレに豚・鶏・節類・野菜のスープを使用。うどん用の中力粉やフノリをつなぎに使ったソフトな食感の麺を使い、具材にはチャーシュー・メンマ・ネギ、お麩を乗せて、焦がし背脂をアクセントにした。

 提供メニューは「マメさん塩ラーメン」(950円)、「マメさん塩ラーメン半熟味付玉子入り」(1,100円)、「マメさんスペシャルラーメン」(1,300円)ほか。

 同館営業戦略事業部の栗原幸司さんは「22年ぶりにラー博に帰ってくる『マメさん』。つなぎに練り込まれているフノリが函館ならではの潮の香りを表現している。手間を惜しまず包丁切りした麺は食感を損なうことなく提供できる」と話す。

 営業時間は日によって異なる。入場料は、大人=380円、小中学生・高校生・シニア(60歳以上)=100円、小学生未満無料。「マメさん」の出店は4月24日まで。

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