環七「野方ホープ1994」が3月2日、新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)に出店した。4カ月間の期間限定。
「昭和33年の下町」を再現した館内に、全国のラーメン店(時期ごとに入れ替わる)が出店する同館。「フードアミューズメントパーク」が存在しなかった1994(平成6)年に、全国のラーメン店の中から、8店舗が集まり開館した。
昨年11月から開館時の7店舗(現在出店中の「こむらさき」を除く)がリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度 94年組」がスタート。第2弾として「野方ホープ」が出店した。
環状七号線沿いに多くのラーメン店が出店してにぎわった「環七ラーメン戦争」。そのただ中の1988(昭和63)年に、西武新宿線野方駅と中央線高円寺駅の中間に「野方ホープ」は開業した。
創業者は女性店主の小栗冨美代さん。独学で生み出したラーメンは「こってりだけどすっきり」した唯一無二のしょうゆとんこつで、11席の小さな店舗ながら、多い日で1日700人もの来店客を数える人気店となった。
同館には開館した1994年から1997(平成9)年まで出店。その後支店を増やし、現在都内に10店舗を展開している。
今回は2012(平成24)年に逝去した小栗さんが創業当時に生み出したラーメンを再現。「創業者がんこババアに捧げる、35年間の成長」をスローガンに「野方ホープ1994」として出店する。今よりも「ワイルドな味わい」というスープを復刻し、背脂のブロックを平ザルで崩しながらラーメンに振りかける「背脂チャッチャ方式」で提供する。
メニューは「醤油とんこつ」(930円)、「醤油とんこつチャーシューのせ」(1,200円)、「ガンコババアの賄いカレー」(500円)など。
同館営業戦略事業部の栗原幸司さんは「平成初期のラーメンブームを象徴する『環七ラーメン戦争』を勝ち抜いた老舗。今回は1994年当時のワイルドなラーメンを再現する。当時を知るミドル世代の方だけでなく、若い方にも味わってほしい」と話す。
営業時間は日によって異なる。入場料は、大人=380円、小中学生・高校生・シニア(60歳以上)=100円、小学生未満無料。「野方ホープ1994」の出店は7月17日まで。