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明治期にラーメンブーム作った「來々軒」 ラー博復活1周年企画

肉もやしそば

肉もやしそば

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 「淺草 來々軒(あさくさ らいらいけん)1周年記念企画」の第2弾として2月1日、「肉もやしそば」と「肉天ぷら」の期間限定販売が新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)で始まった。

肉天ぷら

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 明治期に、日本で初めてラーメンブームを起こしたとされる「淺草 來々軒(あさくさ らいらいけん)」。1910(明治43)年創業の店舗で、まだ「ラーメン店」という業態が存在しない時代に安価で大衆的なメニューを提供していたという。当時は1日多い日で3000人もの来客があり、その様子は浅草名物ともいわれた。

 すでに「來々軒」は閉店していたが、ラーメン史の中で重要なこのラーメン店を復活させたいと、同館では約30年かけて調査。來々軒創業者の子孫や「支那そばや」らの協力で、2020年10月に同館で復活オープンした。

 オープン1周年を記念して昨年11月から、來々軒で1928(昭和3)年当時に提供されていたさまざまなメニューを提供する企画をスタート。第1弾では、同店が発祥という説がある「中華丼」と「椎茸そば」を用意した(2021年12月10日に販売終了)。続く第2弾では「肉もやしそば」と「肉天ぷら」を提供する。

 「肉もやしそば」は、豚肉やモヤシ、白菜などをあんかけにしてラーメンの上に乗せたもの。当時は豚肉やもやしが手に入りやすかったほか、ボリュームがあるにも関わらず35銭(現在の約200円)で食べられたことから、庶民的なメニューだった。価格は1,050円。

 「肉天ぷら」は豚肉を天ぷらにしたもの。昭和3年のメニューではラーメンが20銭(現在の約120円)であるのに対し、肉天ぷらは60銭(現在の約360円)で、高価なメニューだったことがわかる。今回は当時流通していた豚の血統に近いものとして、バークシャー種を掛け合わせた「平田牧場プレミアム三元豚」を使う。価格は850円。

 販売は2月28日まで。営業時間は日によって異なる。入場料は、大人=380円、小中学生・高校生・シニア(60歳以上)=100円、小学生未満無料。

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