ブロックチェーン技術を使ったクラブトークン(デジタル権利証)の発行を9月30日、横浜北部を拠点に活動する社会人サッカークラブ「イトゥアーノFC横浜」(神奈川サッカーリーグ1部所属)が始めた。
青葉区を拠点に活動していた社会人サッカークラブ「FC横浜アズール」が前身の同チーム。2018(平成30)年にはブラジル・サンパウロの1部リーグに所属するプロサッカークラブ「イトゥアーノFC」と業務提携し、チーム名を「イトゥアーノFC横浜」に改称して再スタートを切った。
体制はトップチームが39選手、ジュニアユース(中学生)が34選手、スペシャルクラスやアドバンスクラスなどに所属する小学生が143選手。GMはJリーグクラブや日本サッカー協会に在籍経験を持つ土井エジソンさん、監督は元サッカー日本代表で元浦和レッズの山田暢久さんがそれぞれ務める。
運営主体は横浜市内を中心にサッカー事業を手掛けるNPO法人セイントフットサッカークラブ(横浜市保土ケ谷区)。練習拠点はテアトロスタジアム(横浜市都筑区荏田東町)、フットサルクラブ横浜(中川)、谷本公園(青葉区下谷本町)、しんよこフットボールパーク(港北区小机町)ほか。
今回はトークン発行型クラウドファンディング「FiNANCiE(フィナンシェ)」上で、クラブトークン「イトゥアーノトークン」を発行。支援者はトークンを購入することで、クラブを応援できるほか、クラブ発の企画への参加や、限定特典を得られる。通常のクラウドファンディングとは異なり、トークンを二次流通することも可能で、「イトゥアーノトークン」の保有者が増えることで、トークン自体の価値が上がる可能性もある。
同クラブでは集まった資金をクラブ強化や運営資金に利用するほか、サッカー用品を購入することができない海外の子どもたちへの寄付活動にも充てる。
同クラブの武田亮代表は「クラブトークンの発行は、これまでとは異なった新たなコミュニティーへのチャレンジ。イトゥアーノFC横浜の課題や問題解決には、さまざまな角度からのご意見やアイデアが必ず力になる。皆さまと一喜一憂を共有することで、クラブの成長を一緒に感じていただけたら」と話す。
クラブトークの初期販売は11月14日まで。