2022年度下期に相鉄・東急直通線(羽沢横浜国大~新横浜~日吉~東急目黒線乗り入れ)の開業を予定する相模鉄道(以下、相鉄)は9月6日に、新型車両21000系の営業運転を相鉄線内で始めた。
相鉄・東急直通線(日吉駅より東横線乗り入れ)20000系車両
鉄道建設・運輸施設整備支援機構が主体となり、相鉄本線の西谷駅から羽沢横浜国大駅を経由して東急東横線・目黒線日吉駅までを結ぶ鉄道路線計画「神奈川東部方面線」。相鉄西谷駅~羽沢横浜国大駅からJR東海道貨物線を利用してJR新宿駅まで運行する「相鉄・JR直通線」(2019年開通)と、相鉄羽沢横浜国大駅~新横浜駅(仮称)~日吉駅から東横線経由(東急東横線乗り入れ)と目黒線経由(東急目黒線乗り入れ)で都心にそれぞれ直結する「相鉄・東急直通線」がある。
「相鉄・東急直通線」の運営主体は、羽沢横浜国大~新横浜(仮称)間が、相鉄が営業する「相鉄新横浜線」。新横浜(仮称)~新綱島~日吉間が「東急新横浜線」となり東急が営業する。
相鉄線内では2018(平成30)年2月から、日吉駅より東急東横線と相互乗り入れする10両編成の20000系が営業運転している。今回運転を始めた新型車両21000系は、日吉駅より東急目黒線に乗り入れする8両編成。これにより2019年11月から運転している「相鉄・JR直通線」の12000系と合わせて3車両が出そろった。
相鉄・東急直通線の羽沢横浜国大駅と日吉駅を結ぶ約10キロメートルの工事の完成と開業は2022年度下期が予定されている。直通線開業後は、都心への所用時間の短縮、乗換回数の減少、新幹線へのアクセス向上、鉄道ネットワークの充実などが図られる。相鉄線沿線住民からは「新横浜駅への移動が楽になる」「数え方によっては相鉄と都心とが3路線によってつながることになる」などの声も多く期待は高まる。