東急東横線綱島駅近くの「発酵スープカレー ミコヤ.」(横浜市港北区綱島西1)が2月25日、オープン1周年を迎えた。
日本古来の発酵食品とスパイスなどの薬膳を合わせた、独自のスープカレーを提供する専門店。長く飲食業界にいたオーナーの目黒美沙さんと、フレンチやイタリアンの名店で40年以上腕を磨いたシェフの國光博敏さんが昨年開業した。
「食で命に感謝する」「いただきますを体現する」といった食の在り方を考える2人。食材の野菜は芯や皮まで使い切ってスープに還元する。発酵と薬膳の力で、おいしいだけでない、来店客の健康を考えたメニューを目指した。
カウンターとテーブル13席の店内では、「川口糀(こうじ)店」(横浜市瀬谷区)の黄こうじを使ったみそと約10種類のスパイスをブレンドしたスープカレーを提供。スパイスは夏と冬で調合を変え、メインの具材は豚肉や鶏肉、ラム、旬の野菜などを選べる。
國光シェフは「食べるもので体は変わる。このスープカレーがライフスタイルを見直すきっかけになってくれたら」と話す。
メニューはゴロゴロ煮豚と野菜のスープカレー(1,650円)、チキンと野菜のスープカレー(1,540円)、ラムとお豆のスープカレー(1,650円)、一日分の野菜のスープカレー(1,650円)など(ご飯と自家製のピクルスや甘酒が付く)。月替わりのスープカレーも用意する。
開店早々からコロナ禍に見舞われたが、すぐにテークアウトやデリバリーに対応したほか、昨年12月にはクラウドファンディングを使って、オリジナルレトルトカレーの販売も始めた。
目黒オーナーは「勉強させてもらった1年。地域の方々に支えられたので、今後は皆さんへ感謝しながらおいしい料理で食生活のサポートができたら」と話す。
営業時間は11時~15時(時短営業中)。定休日は日曜日・祝日。