東急東横線妙蓮寺駅近くの「石堂書店」(横浜市港北区菊名1)が2月15日、コワーキングスペース「本屋の二階 まちのしごとば」とブックスペース「まちの図書室 こいしどう」をオープンした。
「まちの本屋さん」として70年以上営業してきた「石堂書店」。老朽化した店舗建物の建て替え話が持ち上がったことをきっかけに、「まちの本屋リノベーションプロジェクト」を始めた。
プロジェクトには、「石堂書店」のファンとして集まった建築不動産会社「住まいの松栄」の酒井洋輔さん、出版社「三輪舎」の中岡祐介さんら、街の有志が参加。昨年から協力をしてイベントやクラウドファンディングなどを展開し、今回石堂書店の2階部分を「本屋の二階 まちのしごとば」、店舗向かいの支店を「まちの図書室 こいしどう」としてそれぞれ改装した。
「本屋の二階 まちのしごとば」は広さ約22平方メートルのスペースに10席を用意。初回登録をすると月額利用やドロップイン利用ができる。営業時間は10時~20時(4月以降は8時~22時を予定)。料金は月額会員=5,000円~(諸条件あり)、ドロップイン=1,000円(1日、3月末までは500円)。
「まちの図書室 こいしどう」は6畳ほどの小上がりスペースを用意。入り口部分には中岡さんが監修する独自選書の書店「生活綴方」やアーティストの展示スペース壁面ギャラリーもオープンした。営業は金曜~日曜、祝日のみ。営業時間は11時~19時(金曜は13時~)。
石堂書店の石堂智之店長は「当店やこの街に親しみを持つ方々の支えで、新しい業態を始めることができた。おかげでこれまでとは異なる客層に興味を持っていただけるようになり、本屋や街を面白がって、なにかしたいと考えてくれる人が集まっている。ここから新しい本屋の形を模索していきたい」と話す。