B1リーグの年間優勝を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝が5月23日、横浜アリーナ(横浜市港北区新横浜3)で開幕した。
レギュラーシーズンやCS準決勝まではホーム&アウェー形式で試合を行い、CS決勝のみ中立地で開催しているBリーグ。来季開幕する新トップリーグ「B.プレミア」ではレギュレーションが変わるため、決勝を中立地で行うのは今年が最後となる。横浜アリーナは、Bリーグ10年の歴史の中で7回、決勝を行っている。島田慎二チェアマンは、「この10年の節目のファイナルにふさわしい最高の試合をしてくれると心から期待している」と話した。
CSは、レギュラーシーズン60試合を勝ち上がった8クラブが進出。決勝に駒を進めたのは、創設6年目の速さで初の決勝進出を果たした長崎ヴェルカ(西地区1位)と、9大会連続CS出場・5大会連続決勝進出となる琉球ゴールデンキングス(同3位)。
この日先手を取ったのは琉球。松脇圭志の3ポイント(P)シュートで先制したほか、リバウンドや得点など、アレックス・カーク選手やジャック・クーリー選手がゴール下で強みを発揮。「勢いに乗らせたら怖い選手。打たせないように仕向けた」(松脇選手)と、長崎の得点源であるイ・ヒョンジュン選手に得点を許さない堅守もあり、9-20とリードを奪う。
第2クオーター(Q)は長崎がシュートブロックやプレッシャーをかけてミスを誘発するなど、序盤から好守を見せる。過去に決勝の舞台を経験している馬場雄大選手は「先頭を切ってプレーしないといけない」と、アタックからの得点や速攻でのアシストなど攻撃面でもチームを引っ張った。
30-36で迎えた後半序盤は点を取り合う展開となるが、長崎が攻守でリバウンドの粘りを見せ、オフェンスリバウンドから馬場選手の3Pシュートで逆転に成功。それでも琉球は、デイミアン・ドットソン選手とヴィック・ロー選手の3Pシュートなどで再逆転し、51-54で最終Qに突入した。
序盤に、スタンリー・ジョンソン選手とジャレル・ブラントリー選手の得点で長崎が再び同点に追いつく。琉球はデイミアン・ドットソン選手がアタックからの得点やアシストなど攻撃で引っ張り、7点差を奪った。前半1得点だったドットソン選手は後半だけで10得点を挙げたが「前半は長崎が自分をどう見ているのか見極める必要があったが、後半はどのポジションでプレーできるかが分かっていた」と言う。桶谷大ヘッドコーチ(HC)は「あの時間帯はペイントタッチ(ゴール下へのアタック)ができていなかった。プレッシャーをかけられている時こそ、ボールラインを下げたかったのでアタックは素晴らしかった」と評価した。
試合はここで終わらない。ブラントリー選手が身長差を突いたアタックからの得点や、琉球のシュートをブロックする好守を見せるなど食らいつく。勝敗を分けたのは、琉球が2点リードで迎えた残り約30秒。琉球のシュートはリングに嫌われるがリバウンドで攻撃をつないだ。長崎がファウルゲームを仕掛けてきたなか、フリースローラインに立った琉球・岸本隆一選手は落ち着いて決め切り、69-71で先勝した。
2戦先勝方式で、24日に2戦目を戦う。岸本選手は「素直にほっとしている」と勝利を喜びつつ「たかが1勝。何も終わっていないし、次が絶対に勝たないといけない試合。危機感も同じくらいある」と気を引き締める。馬場選手は「もうこうなったら火曜日(第3戦)まで戦う」と闘志を燃やした。
桶谷HCは「キングスにとって横浜アリーナは特別。最後の横浜アリーナでの試合に立てることにまず感謝しないといけない。その舞台で、自分たちが一丸となって、勝ち急ぐことなく、今まで積み重ねてきたものをこつこつ積み重ねて表現していけるかが大事。その先に優勝が確実にあると思う」と話した。