横浜・港北を中心にタクシー・ハイヤーサービスを展開している三和交通(横浜市港北区鳥山町、TEL 045-471-8361)のサービス「TURTLE TAXI(タートルタクシー)」が4月1日、日本広告業協会が主催する「第二回広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞」の優秀賞を受賞したことがわかった。
2013年から始まった同サービス。「今はそんなに急いでいない」「体調が悪いのであまり揺れないようにしてほしい」といったニーズに応える。
利用者が車内のゆっくりボタン(カメボタン)を押すと、助手席前の掲示プレートが立ち上がり、乗務員は平常時以上に丁寧・ゆっくりとした運転を実施する。急な動作を排除し、一定速度での走行になることから、環境にも配慮した運転にもなる。
「第二回広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞」は、広告業界の若手が「人を動かす仕掛け」が含まれる明確な課題解決のコミュニケーションを対象に審査するもの。応募総数186件から大賞1件、優秀賞5件、特別賞1件が選ばれた。
受賞理由は「運転手に直接伝えにくい気持ちを代弁するサービスであり、ECOドライブで環境に優しく、企業ブランディングにも効果的である。視点をほんの少し変えることが課題解決と新たな重要創出につながり、アイデアの重要性を再認識させてくれた」。同サービスはこれまでにグッドデザイン賞も受賞しており、そのユニークな取り組みに注目が集まっている。
同社広報室の瀧口太陽さんは「加速と減速を緩やかにして、より丁寧で快適な運転に移行する業界初の『ゆっくり走る』タクシー。お客さま自身がエコドライブを選択できることも特徴。これからも多くの方にご利用いただけたら」と話す。
タートルタクシーは4月1日現在、横浜40台、八王子23台、府中28台、小平13台・埼玉25台の合計129台が稼働している。