都筑で出土した古代の「おにぎり」から穀物の歴史紹介-横浜歴博で企画展

今回の企画展のきっかけとなった、北川表の上遺跡(横浜市都筑区)から出土した炭化おにぎり

今回の企画展のきっかけとなった、北川表の上遺跡(横浜市都筑区)から出土した炭化おにぎり

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 横浜市歴史博物館(横浜市都筑区中川中央1、TEL 045-912-7777)で現在、「おにぎり」の歴史を解き明かす企画展「大おにぎり展-出土資料からみた穀物の歴史」が開催されている。

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 1984年に、横浜市都筑区にある北川表の上遺跡(現在の味の民芸港北ニュータウン店付近)の竪穴式住居から出土した黒く炭化した「おにぎり」。今回はこの古墳時代の「おにぎり」を手がかりに、おにぎりの歴史を解き明かし、最新の炭化種子や圧痕研究の成果を紹介する。

 展示は「どんぐりころころ?-日本列島でコメづくりが始まる前の植物食」「おむすびころりん!-コメの登場とそれ以降」「始めちょろちょろ中ぱっぱ-調理器具と技術」「おにぎり今昔-握り飯と具材の歴史」の4部で構成。ノリや梅干しといった「日本のお弁当文化」の代表的な具材の歴史も紹介しながら、食の歴史の一側面を明らかにする。

 学芸員の高橋健さんは「考古学の観点からおにぎりの歴史を考えたのは初めての試み。普段あまり博物館に足を運ばない方から考古学を専門にしている方まで楽しめる展示となっている」と話す。

 開館時間は9時~17時。展示は11月24日まで。月曜休館(祝日・振替休日の場合は翌日休館)11月24日は開館。観覧料は大人=300円、大学・高校生=200円、中学・小学生=100円。

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