横浜市営地下鉄のセンター南駅近くの都筑公会堂(横浜市都筑区茅ヶ崎中央)で9月15日、「薪能in都筑」が開催された。
2014年の都筑区制20周年プレイベントとして位置づけられた同イベント。横浜市内でも「新しい街」であるセンター南で、伝統や文化を次世代に受け継ぎたいという思いからセンター南商業地区振興会が企画した。
薪能は夜間に能楽堂や能舞台にかがり火をたいて演目を演じる能楽で、日本の伝統的な神事でもある。当初は、センター南駅前のすきっぷ広場(野外)で行う予定だったが、台風18号の接近による影響で、会場を都筑公会堂に移して行われた。
当日は、「伝統や文化を次世代に受け継ぐ」という趣旨から事前に抽選で選ばれた都筑区内の親子を無料招待。昼間には観覧予定の親子を対象に、能楽についての事前ワークショップも行われた。
演目では、狂言師の野村萬斎さんが狂言「呼声」、能楽師の梅若万三郎さん、加藤眞吾さんらが能「羽衣」「土蜘蛛」をそれぞれ披露。約600人の親子が伝統文化に触れた。
センター南商業地区振興会の金子進会長は開会で「2001年からこの街を盛り上げるべくさまざまな試みを行ってきた。これからも都筑の文化が発展していくことを祈念する」とあいさつした。