北海道・札幌のラーメン店「けやき」が11月21日、新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)に期間限定出店した。
「昭和33年の下町」を再現した館内に、全国のラーメン店(時期ごとに入れ替わる)が出店する同館。30周年を迎える2024年に向けて、過去に出店したラーメン店が2年間かけてリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を昨年7月に始めた。
プロジェクト25店舗目となる「けやき」は、1999(平成11)年に札幌で開業したみそラーメン店。ホテル・レストランでの料理経験を経て、創作和食店「わびさび」を札幌で営業していた似鳥栄喜さんが創業した。似鳥さんは「わびさび」営業時に観光客から「みそラーメンのおいしい店」を立て続けに聞かれたことをきっかけに、「自分で納得できるみそラーメンを作ろう」とラーメンを作り始めたという。ラーメン作りの奥深さに魅せられて、「わびさび」を手放してまで、2年かけてけやきのみそラーメンを作り上げた。同館には2004(平成16)年~2009(平成21)年に営業していた。
「けやき」のみそラーメンの特徴は、豚のゲンコツや背脂、丸鶏、数種類の野菜などを煮込んで、約10時間かけて作るスープ。大豆みそや麦みそなどをブレンドしたみそダレを使う。麺は1週間寝かせて成熟させた中太縮れ麺、具材には白髪ネギ、キャベツ、ニンジン、キクラゲをトッピングする。
提供メニューは「味噌ラーメン」(1,100円)、「煮玉子入り味噌ラーメン」(1,300円)、「チャーシュー拉麺」(1,300円)ほか。
同館営業戦略事業部の栗原幸司さんは「札幌みそラーメンの文化を繋いでいくお店として、ラー博開館時メンバーの『すみれ』からバトンを受けた札幌『けやき』が、実に14年ぶりに当館に帰ってくる。札幌みそラーメンの新たな歴史を作ったラーメンを、五感で味わっていただきたい」と話す。
営業時間は日によって異なる。入場料は、大人=450円、小中学生・高校生・シニア(65歳以上)=100円、小学生未満無料。「けやき」の出店は12月11日まで。