現在建設中の「都筑区民文化センター」について、ドイツの自動車部品大手のボッシュ日本法人(東京都渋谷区)と横浜市都筑区が6月29日にネーミングライツ契約を締結した。
同文化センターは、横浜市営地下鉄センター北駅と南駅の間にある約1万2000平方メートルの敷地で建設中の文化施設。同社を代表企業としたグループが建設を進めていて、文化センターのほか同社の「研究開発拠点」も建設している。完成は2024年を予定し、本社機能も同拠点に移転する。
同日に都筑区役所でネーミングライツ契約締結セレモニーが行われ、同社クラウス・メーダー社長、山中竹春横浜市長、佐々田賢一都筑区長らが出席した。
愛称は「ボッシュホール」に決定。契約期間は2025年1月から2035年3月までの10年3カ月で、契約金額は年間1,100万円となる。
山中市長は「ボッシュホールが子どもたちや子育てファミリーの皆さまをはじめ、多くの市民の皆さまに親しまれる施設となり、さらなるにぎわいや文化振興につながるようになってほしい」とあいさつで話した。
文化センターは地上4階、地下1回の施設で、2階には約300席のホール、1階にはギャラリーやリハーサル室を設ける。文化センターと本社の間には屋根付きの広場を整備するほか、ボッシュのカフェも併設予定。ボッシュは文化センター・広場・本社が連携した地域イベントの企画なども行うという。
クラウス・メーダー社長は「ボッシュは横浜で(明治時代に)ビジネスをスタートした。都筑区の牛久保には30年以上前から研究所があり、当社にとって横浜はとても大切な場所。『ボッシュホール』の愛称によって地元の皆さんにボッシュのことを知っていただけたらうれしい。都筑区が今以上に活気のある街になるように貢献したい」と話したほか、「牛久保の施設と新しい本社の間2キロを結ぶ自動運転のシャトルバスのようなものの整備も目指したい」と未来のビジョンも語った。