小児がんに関わる人を応援する「全国一斉レモネードスタンド2023」が6月11日に「セン南えきヨコライブスポット」(横浜市都筑区茅ケ崎中央3)で開催される。
2年前に長男を小児がんで亡くした荻原沙織さんが代表を務める小児がん支援団体「レモネードパーク」が企画した同イベント。長男の入院中、病院外で小児がんについて知っている人に出会う機会がない中、孤独と不安を感じたほか、治療が確立していない病気に衝撃を受けたという。1年前に「こんな思いをするのは私で終わりにしたい」「すべての小児がんに有効な治療があってほしい、誰もが安心して治療を受けられるようになってほしい」という願いを込めて「レモネードパーク」を立ち上げた。
同団体ではさまざまなイベントにレモネードスタンドを出店して、売上金をレモネードスタンド普及協会を通して、NPO法人日本小児がん研究グループ(JCCG)へ寄付してきた。レモネードスタンドはアメリカでは社会貢献の一環としても定着している活動。荻原さんはこれを取り入れて、小児がんの周知につなげている。
今回は全国で同じように活動する団体と同じ日にレモネードスタンドを開催しようと初めて主催イベントを企画。SNSで参加を呼びかけて、6月10日・11日の2日間、全国16の都道府県・26カ所で開催が決まった(5月23日時点の数。2日間のうちどちらかの日に開催)。
当日は1人200円以上の寄付を募り、寄付者にはレモネードかオリジナル缶バッジを進呈する。
荻原さんは「小児がんに対して、誰もが経験も背景も関係性も異なる中、私たちの人生はさまざまな気持ちを抱えながら続いていく。当事者や支援者、医療者、応援したいなど、すべての垣根を越えて重なる部分の手を取り合い、共に生きていきたい。2日間は日本中がレモネードでつながって、応援の循環を感じる日にしたい」と話す。
レモネードパークの出店は11日のみ。開催時間は11時~15時。