車内が居酒屋仕様の「居酒屋タクシー」の運行を4月1日、横浜・港北を中心にタクシー・ハイヤーサービスを展開している三和交通(横浜市港北区鳥山町)が始めた。
中央省庁の役人がタクシー帰宅時に運転手からビールなどを受け取り問題となった「居酒屋タクシー」とは異なり、「居酒屋」と「タクシー」を融合した同タクシー。全長20メートルの特注車両内にカウンター、座敷、厨房(ちゅうぼう)を備え、乗客をもてなす。
今回のサービスのために同社は世界初の飲食タクシー専門会社「サンワ・ダイニング・テクノロジーズ」を設立。目的地に向かいながら飲食を楽しめる新しい飲食サービスを目指す。
これはエープリルフールの企画だが、同日実際に「居酒屋タクシー」の運行を始めた。乗務員が買い物などの代行を行う同社の既存サービス「救援タクシー」の仕組みを使って、車内で飲食が楽しめる機会を提供する。運行車両は通常のタクシー車両で、タクシー事業者の「救援事業」の範囲内で行う。
同社統括本部広報課の小澤千秋さんは「タクシーの移動中、好きなお酒や食事を楽しむエープリルフール企画だが、実際に運行を開始する。現代版にアレンジした三和交通流の居酒屋タクシーで、仕事帰りの一杯をタクシーの中で楽しんでもらえたら」と話す。
料金は運賃、迎車料金に加えて救援料金、購入したい品物の代金がかかる。