プロの影絵劇団による「劇団かかし座バーチャル鑑賞会」が2月11日・14日、無料オンライン配信される。
かかし座は1952(昭和27)年に日本で初めて設立された影絵専門劇団。NHKの番組向け劇制作からはじまり、以来テレビ番組やアーティストのプロモーションビデオ出演、国内外の舞台公演など幅広く活動してきた。事務局や稽古場などの拠点は横浜市都筑区に置く。
これまで各地に赴いて、影絵パフォーマンスを披露してきたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、この2年間は多くの公演が中止になった。現在倒産の危機に直面し、クラウドファンディングサービス「Motion Gallery」で支援を募っている(期間は2月17日まで)。
こうした中でも、感受性を育む時期の子どもたちに観劇を届けられないかと今回バーチャル鑑賞会を企画。同劇団の公式YouTubeチャンネルで両日オンライン配信する。
配信する作品は、2月11日は「三枚のおふだ」、14日は「赤ずきん」。全国の幼・保育園や小学校、家庭での鑑賞を想定する。
同劇団広報部の櫻井尚人さんは「普段の公演では見られない影絵劇のスクリーン裏の様子が見られたり、チャットでキャストとリアルタイムに繋がったりと、臨場感たっぷりにご覧いただける鑑賞会。幼稚園・保育園向け作品として大人気の『赤ずきん』と、コミカルな山姥が大暴れする『三枚のおふだ』を安全な環境で楽しんでほしい」と話す。
配信時間は11日=13時30分~(上演時間約1時間)、14日=10時~(同)。両作品とも2月17日までアーカイブ配信。