横浜・青葉のアートスペース「JIKE STUDIO」(横浜市青葉区寺家町、TEL 045-350-3804)で現在、企画展「木のリトグラフによる記憶の風景 澤岡泰子の世界展」が開催されている。
「木のリトグラフ」は、通常アルミや石の版面を使用するリトグラフ(平らな版面のまま印刷する版画のひとつ)を木の版面を使って描画する技法。日本で考えられた技法で、プレス機を使用せず、バレンや足で圧をかけて刷ることができる。澤岡さんは「木のリトグラフ」を使った作品制作のほか、中国の大学での指導や、世界各国でワークショップも開催してきた。
今回は澤岡さんがこれまで制作してきた作品や新作など43点を紹介。企画担当の坂上浩美さんは「澤岡泰子の作品には、いつも青色が出てくる。その青は、海の青のようでもあり、空の青のようでもあり、宇宙から見た地球の青のようにも思える。今展の作品は、凛とした中にも優しさに包まれ、浄化されるような気持ちになる」と話す。
8月20日には澤岡さんを講師に迎えた木のリトグラフワークショップも開催。開催時間は10時~17時。参加費は1万3,000円(材料費込み、ランチ付き)。要予約。
企画展の展示時間は11時~18時。展示は同28日まで(8月12日~16日休廊)。入場無料。