港北図書館、拡張現実で「戦国の城」紹介 長篠城や上田城1500分の1ジオラマも

タブレットなどに城ラマアプリをインストールすることで3DCGの城を見ることができる

タブレットなどに城ラマアプリをインストールすることで3DCGの城を見ることができる

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 港北図書館(横浜市港北区菊名6、TEL 045-421-1211)で現在、AR(拡張現実)技術を使って戦国時代の城を見ることができる「戦国の城の魅力再発見!城ジオラマとAR体験展示会」が開催されている。

1500分の1三河「長篠城」

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 お城ジオラマ復元堂(横浜市港北区日吉7、運営はパートナー産業)が展開する城郭復元シオラマシリーズ「城ラマ」で「戦国の城」を紹介する同展示。港北区内にはかつて、小机城や篠原城があったことと、区内の企業を紹介することで、港北区の魅力を再発見しようと同館が企画した。

 今回展示されているのは長篠の戦い(1575年)でも知られる三河「長篠城」(愛知県)と武田信玄・勝頼と徳川家康が領有を争った遠州「髙天神城」(静岡県)。スマートフォンやタブレットに「城ラマ」アプリ(無料、iPhone版、Android版共にあり)をインストールすることで、それぞれの城をARで見ることができる。ARの城は360度から眺めることができ、近づいて細部を見ることも可能。AR上では水の流れや旗が風に揺れている様子も細かく再現されている。

 会場には長篠城、髙天神城に加えて、真田昌幸が徳川軍の攻撃を二度撃退したことでも知られる「上田城」(長野県)の3城を1500分の1ジオラマで展示。精巧に再現された城は、お城ジオラマ復元堂の城郭復元マイスター 二宮博志さんが城跡の現地調査の何度も繰り返し、航空写真や古地図、文献、資料などで徹底的に調べ、城郭研究家の藤井尚夫さんの監修のもとに作られた。

 二宮さんは「城というと、姫路城や松本城などのように天守閣のある城を多くの人は思い浮かべると思う。しかし平城や山城などで、周辺の建物や築城された土地なども含めた城郭で考えると、違った見方ができる。周りの自然を生かした防御や攻め方など当時のことを想像すると面白い。港北エリアにも重要な城がかつてあり、それらが私たちのすぐ目の前で眠っている。そうしたことにも気づいてもらうきっかけになれば」と話す。

 展示は25日まで。お城ジオラマ復元堂では現在、但馬「竹田城」(兵庫県)を製作中。今後は小机城のジオラマ復元にも挑戦したいという。

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