新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)内に1月26日、鍋焼きラーメン「谷口食堂」が期間限定で出店する。
「鍋焼きラーメン」は、高知県須崎市で戦後から食べられるようになったというご当地ラーメン。鍋焼きうどんのように沸騰したスープを入れた土鍋で提供される。同市で1980(昭和55)年まで営業していた「谷口食堂」が発祥といわれ、2012年11月現在では、市内36店で提供されている。
スープは鶏がらのしょうゆベースで麺はストレートの細麺、具には親鳥や生卵、ちくわを入れる。たくわんが一緒に出てくることやライスを注文すると鍋のふたの上に乗せて出てくることも特徴だという。
今回は須崎商工会議所を中心とした有志グループ「須崎名物『鍋焼きラーメン』プロジェクトX」が同館に「谷口食堂」を期間限定で出店。同店の関係者や常連客からの聞き込みで当時の味を再現する。価格は750円。
同館広報担当の中野正博さんは「鍋焼きラーメンは半世紀以上も前から存在する由緒正しいご当地ラーメン。谷口食堂は地元でも幻の店で、提供するメニューは今回の復活でしか食べることができない希少なラーメンとなっている」と話す。
同店の出店は4月7日まで。入場料は、中学生以上=300円、小学生・シニア(60歳以上)=100円、小学生未満無料。営業時間は日によって異なる。