大倉山記念館(横浜市港北区大倉山2)ギャラリーで4月3日から、創建80周年記念イベント「地域と共に歩んだ80年の歴史~とっておきのお宝展示~」が開催される。
同館は「東西両洋における精神文化の学術的研究」などを目的に設立された大倉精神文化研究所から横浜市へ寄贈された建物。古代ギリシャ以前の「プレへニック様式」という世界的にも希少な建築様式を用いた建物は1991年には横浜市指定有形文化財に指定された。
今回は、4月9日に同館が創建80周年を迎えることを記念して企画。これまで同館で撮影された写真約70枚や、地域住民の協力で集まった創建当時同館で使われていた年代物の調度品など数点を展示する。
また、期間中は東京都市大学上野研究室や港北ふるさとテレビ局らの協力で、敷地内の各所にAR(拡張現実)タグを配置。スマートフォン用のARアプリ「junaio(ジュナイオ)」を特定の場所で起動すると1930(昭和5)年のその場所の写真や映像を見ることができる。
同館の佐藤智弘さんは「今回のARアプリを使った企画は市内の公共施設では初の試み。7日・8日の2日間は、港北ボランティアガイドによるARアプリを活用したガイドツアーも予定するので、注目してほしい」と話す。
開催時間は10時~20時(3日のみ14時~)。入場無料。8日まで。