横浜市営地下鉄仲町台駅近くに1月23日、ものづくりのためのコミュニティースペース「いのちの木」がプレオープンした。
仲町台の地域活動支援センター&コミュニティーカフェ「マローンおばさんの部屋」を運営するNPO法人「五つのパン」が運営する同スペース。横浜市の「地域のセーフティーネット推進モデル事業」の補助も受け、高齢者と障害者、地域の人が交流できるスペースを目指す。
施設内の広さは約25坪。同スペースでは今後、高齢者が持っている技術や知恵を障害者に提供し、共同でものづくりを行っていくことを推進。スペース内には革細工や、手作り製本、本の修復、手工芸などができる作業場があり、同スペースでできた商品の販売なども展開していくという。
3月末までのプレオープン期間中、高齢者の技術を伝えるためのコミュニケーションスキルを学ぶ「傾聴講座」を週2回程度開きながら、本オープンの準備に備える。
同NPO代表の岩永敏朗さんは「高齢者の介護施設はたくさんあるが、高齢者の技術を仕事につなげられるような場所はまだまだ少ない。このスペースが高齢者の生きがいとなるほか、地域のものづくり拠点になっていけたら」と話す。「高齢者や障害者など社会的に弱い立場にある人たちが夢を描ける場所にしたい」とも。