新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)が12月1日から、横浜のご当地麺料理「サンマーメン」の普及活動を始める。
「サンマーメン」は「もやしあんかけそば」に近い麺料理。一般的には細麺を使い、しょうゆ味のスープの上に、モヤシをメーンに野菜・豚肉の入ったあんを載せたものとされる。昭和初期から提供されていたことは知られ、横浜発祥の麺料理であることはほぼ間違いないという。
同館が行った調査によると、横浜市内の中華料理店812店で「サンマーメン」を提供しているのは全体の66.7%。一方、同館来館者615人に「サンマーメンの写真を見せて何というラーメンか当てる」「サンマーメンはどこの名物料理か」といったアンケートをしたところ、いずれも正解率が3割にも満たなかった。
「提供している店が多いが認知度が低いこと」「横浜にはさまざまな観光スポットやお土産はあるが名物料理がない」ことから、同館では「サンマーメン」を名物料理にするために今回普及活動を展開。特別展示「横浜サンマーメン」と題して、館内でサンマーメンに関するパネル展示を行うほか、館内に出店する「支那そばや」では高級食材の本葛(くず)やルイビ豚を使った「佐野実の横浜サンマーメン」(950円)の提供も始める。
同館広報の佐藤亮介さんは「横浜発祥でありながら、まだまだ知られていないサンマーメン。長崎に行けば『ちゃんぽん』を食べるように、横浜に来た人が必ず食べる料理になってもらいたい」と話す。