高木学園女子高等学校(横浜市港北区菊名7)の女子高生と文具・事務用品メーカーのキングジム(東京都千代田区)が共同開発した、ちいさく持てるマスキングテープ「KITTA(キッタ)」の販売が6月15日、全国の文具店ほかバラエティーショップなどで始まる。
民間企業の社員や大学の先生らを通常授業に招くほか、企業との商品開発などの取り組みを積極的に行ってきた同校。これまでに森永乳業(東京都港区)のチョコレートバーアイス「チェリオ」の新商品開発、フェリシモ(兵庫県神戸市)の文房具開発などを行ってきた。
今回は学内の公募で選抜された19人の生徒がキングジム社員とともに約1年半かけて新商品開発に挑戦した。「KITTA(キッタ)」はマスキングテープをカードサイズのパッケージにした新商品で、ふせんのように1枚1枚はがして使うことができる。
生徒たちはコンセプト作りから商品設計、マスキングテープの柄のデザイン選びなどに参加。彼女らは「かさばる、ほこりがつく、そもそも使い切れない」など既存のマスキングテープを使っていて感じた不満に着目し、その不満を解決するために商品を開発した。
開発に参加した普通科2年生の久保田麗さんは「もっとこうしたら便利になるはず、と皆で考えたアイデアが商品になってとてもうれしい。持ち運びしやすいパッケージなので、手帳や筆箱の中などに入れることができる。12種類のバリエーションがあるので、多くの方に使っていただけたら」と話す。
キッタは91ミリ×55ミリのカードサイズのパッケージに、4つの柄のマスキングテープ(15ミリ×50ミリ)が各10枚入る。価格は320円(税別)。文具店、バラエティーショップのほか、ウェブショップでも販売予定。