第三京浜港北ICで「横浜環状北線」大規模架設工事-国内最大級クレーン使用

長さ66.5メートルの橋を第三京浜道路をまたいで架設した

長さ66.5メートルの橋を第三京浜道路をまたいで架設した

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 第三京浜道路「港北インターチェンジ」(横浜市都筑区川向町)近くで2月28日から翌日未明にかけて、第三京浜道路をまたぐ、横浜環状北線(きたせん)の大規模架設工事が行われた。

橋の角度を手作業で調節する作業員

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 「きたせん」は、港北インターチェンジから首都高速神奈川1号横羽線「生麦ジャンクション」を結ぶ延長約8.2キロメートルの自動車専用道路。全体の約7割はトンネル区間だが、大熊川と鶴見川の合流付近から港北インターチェンジまでの約1キロは高架橋となる。

 今回は第三京浜道路をまたぐ長さ66.5メートルの橋を一晩で架設するため、国内に3台しかない最大級の「1250トンクローラクレーン」を使用した工事。28日23時には、第三京浜道路の港北インターチェンジ~保土ケ谷インターチェンジ間は通行止めとなり、工事が進められた。

 現場は港北インターチェンジ料金所の新横浜元石川線を挟んだ反対側で、きたせんと第三京浜道路が接続するジャンクション近く。ジャンクション内で建設中の新料金所には、報道陣のほか約40人の一般見学者も集まり、架設工事を見守った。0時頃から橋をつり上げ始め、作業員はロープを手作業で引っ張りながら角度を調整し、翌1時頃には橋脚に設置。未明にかけて閉合部材などの設置工事が行われ、翌6時には通行止めも解除された。

 2017年3月の開通を目指しているきたせん。今後きたせん開通に向けて港北インターチェンジ(きたせん開通後は港北ジャンクション)では、段階的に利用方法が切り替わることがわかった。切り替わるのは料金所と出入り口で、今年秋には、第三京浜道路保土ケ谷方面(上り)からの出口のみが新料金所となり一般道の川向線に接続。2016年春には、第三京浜道路玉川方面(下り)からの出口も新料金所と川向線に接続予定。2016年秋には、新横浜元石川線から第三京浜道路への進入も新料金所を利用することとなる(新横浜元石川線港北ニュータウン方面からの進入は高架橋になる予定)。

 現在首都高速道路と横浜市では、港北インターチェンジと東名高速道路青葉インターチェンジを結ぶ「横浜環状北西線」の工事も進めている。開通予定は2021年で、しばらくは港北インターチェンジの工事は続く。

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