港北経済新聞の2014年PV(ページビュー)ランキング1位に、イケアと独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が共同でリデザインを行った郊外団地の記事が輝いた。
ランキングは今年1月1日から12月24日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。ランキング上位には、新横浜と生麦を結ぶ横浜環状北線(2位)のほか、テキサスビアガーデン(3位)やラー博の逆輸入ラーメン店第2弾(6位)、ブルーベリー収穫体験(10位)などの食の話題から、せせらぎ緑道のチューリップ開花(4位)や川和の菜の花畑(7位)などインパクトのある景色の記事まで、港北エリアの幅広いトピックがランクインした。
上位10位のランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)
1.イケア家具提供も-UR都市機構とイケアがリデザイン団地(2/12)
2.建設中の横浜環状北線、新横浜と生麦の全長5.5キロトンネル区間貫通(3/13)
3.新横浜グレイスホテルで恒例のテキサスビアガーデン-約900グラムのステーキも(8/10)
4.都筑・江川せせらぎ緑道のチューリップが開花-花の線路作る(4/9)
5.夜のズーラシアで「リアル謎解きイベント」第3弾-「象が伝える真実」解き明かす(7/2)
6.新横ラー博に欧州のラーメン店初出店-逆輸入ラーメン店第2弾(6/16)
7.川和町駅前に広がる菜の花畑と桜が満開-春の訪れ感じる隠れた名所(4/2)
8.港北の酒店が立春に福呼ぶ日本酒-神社で祈願済み(2/1)
9.ひのき細工師三浦宏さんの世界展-江戸の建物やひのきかぶとも展示(5/2)
10.港北インター近くの農園でブルーベリー収穫体験-朝どれ野菜とともに直売も(8/8)
UR都市機構神奈川地域支社は、高齢化が進む郊外団地で、イケアと共に「リデザイン」プロジェクトを実施。イケアのノウハウを生かした空間作りを行い、若い世帯の入居を促すことをねらいとした。入居者募集も行っていたことから注目を集め、フェイスブックでも記事のシェア数が大きく伸びた。
2位は現在建設中の横浜環状北線の記事。第三京浜道路「港北インターチェンジ」から首都高速神奈川1号横羽線「生麦ジャンクション」を結ぶ全長約8.2キロの自動車専用道路で、全体の約7割がトンネル区間。シールドマシンを使ったトンネル掘進工事は上下線ともに完了し、2016年の路線完成を目指している。
3位、6位、8位、10位は飲食に関わる話題。世界中の話題のラーメン店を調査している新横浜ラーメン博物館は、海外のラーメン店の館内への誘致にも力をいれている。また、10年以内のヨーロッパへの進出も発表している。
4位、7位は都筑区内の春の名所を伝えた記事。江川せせらぎ緑道のチューリップは、水路沿いに線路のように並んでおり、その上をサクラが覆う。一方菜の花畑は、人工的な地下鉄の駅前に一面に広がる自然の風景。どちらも一般的な「横浜のイメージ」とは違った景色だった。
5位はららぽーと横浜などの商業施設のほか、神奈川県庁や赤レンガ倉庫などの観光名所でも開催されている「リアル謎解きイベント」を伝える記事。参加者が、設定された物語の主人公となり、施設内に仕掛けられた謎を解き明かしていく体験型イベントで、閉園後の動物園を舞台にした当日は延べ4000人近くが参加した。
9位は、横浜・青葉のアートスペース「JIKE STUDIO」で開催された「三浦宏の世界展」。浅草のひのき細工師・三浦玉舟としてしられる三浦宏さんの仕事を紹介する同展では、「雨漏りしない」といわれるほど精巧にできた十分の一サイズの江戸の建物が展示された。
ランキング外にはなったが、港北エリアの隠れた夜景スポットや季節の風物詩にも注目が集まった今年の港北エリア。2014年も港北経済新聞は、魅力あるエリアの動向を「街の記録係」として発信していく。