慶応義塾大学理工学部矢上キャンパス(横浜市港北区日吉3)で11月13日、「ライフイノベーション特区拠点ツアー医工連携編」として、最先端設備を紹介する施設見学会と、医工連携プロジェクトの紹介が行われる。主催は横浜市経済局。
横浜市は、京浜臨海部においてライフイノベーション分野における国際競争拠点の形成を進めていくため、神奈川県、川崎市と共同で国に対して「京浜臨海部国際戦略総合特区」を申請し、2011年12月に指定を受けた。特区では「個別化・予防医療時代に対応したグローバル企業による革新的医薬品・医療機器の開発・製造と健康関連産業の創出」を目指した取り組みを行っている。
今回は創立75年を迎え、医学関係者と工学関係者間の連携推進に取り組む同キャンパスを紹介。施設見学では、産業界との共同研究支援を行う施設「マニュファクチュアリングセンター」や、成膜技術やナノ加工技術などに関する装置を導入し、実用化が近い製品を実証する「慶応-神奈川ものづくり技術実証・評価センター」の2カ所を巡る。見学と合わせて特区概要説明や、同大学の鈴木哲也さん(理工学部教授)、荒井恒憲さん(理工学部教授)、高橋志麻子さん(理工学部産学官連携コーディネーター)らによる医工連携プロジェクトの紹介も予定する。
横浜市経済局特区推進担当課長の安達恒介さんは「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区の一拠点である慶応義塾大学理工学部矢上キャンパスでは、最先端の工作機械や計測装置などを導入した施設の設備の利用を地域企業向けに一部開放している。今回は大学の先端設備や医療機器開発に興味のある方に参加してほしい」と話す。
会場は、慶応義塾大学矢上キャンパス14棟(創想館)地下2階マルチメディアルーム。開催時間は13時30分~17時。参加無料。要予約。ツアー終了後には交流会(会費1,000円)も予定。