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全国から集まったランドセル、アフガニスタンの子どもたちへ向けて旅立ち準備

使用済みランドセルの寄贈者らが集まり「旅立ち準備」を行った

使用済みランドセルの寄贈者らが集まり「旅立ち準備」を行った

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 KK横浜貿易倉庫(横浜市都筑区池辺町)で4月12日、使用済みのランドセルをアフガニスタンの子どもたちへ送る活動「ランドセルは海を越えて」の旅立ち準備ボランティア・イベントが行われた。

全国から集められたランドセル

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 ランドセルの主要素材である人工皮革「クラリーノ」を製造販売しているクラレ(東京都千代田区)が主催する同活動。6年間使用したランドセルを全国から集め、ノート、鉛筆、クレヨンなどの学用品を詰めて、勉強道具が不足しているアフガニスタンの子どもたちに送っている。2004年から活動は始まり、これまでに9万個以上のランドセルが子どもたちに届けられた。

 今年は1月から同活動のウェブサイトを通じて使用済みランドセルを募集し、2カ月ほどで全国から約8000個が寄せられた。当日は同社社員のほか、ランドセル寄贈者、活動を後援する国際協力NGOジョイセフ、社団法人日本かばん協会ランドセル工業会の呼び掛けで集まったボランティア約140人が集合。開梱・検品・学用品の箱詰めの作業「旅立ち準備」を行った。

 作業の途中には、初期の頃から同活動に関わり、活動の様子を撮影し続けてきた写真家の内堀タケシさんが写真を紹介。昨年12月から今年1月まで、アフガニスタンで撮影してきた現地の様子を語った。内堀さんは「政情が不安定なアフガニスタンのなかで、さまざまな村や学校にランドセルを届けるということはとても大変。古くからの風習や考え方が残っている村や家庭では、子どもが勉強することに快く思わないところもある。しかし、長年この活動を続けてきたことで、ランドセルを背負った子どもがだんだんと多くなってきた。学校に通う子どもの姿を多く見るようになって、その考え方を変える人も増えている」と話す。

 同社IR・広報部主管の長谷川壮さんは「遠くアフガニスタンの子どもたちに喜んでもらえることはうれしい。こうしたことは意識しないとなかなかできないが、この作業をしているとすがすがしい気持ちになれる。これからも息の長い活動として継続をしていきたい」と話す。

 「旅立ち準備」が整ったランドセルは5月にアフガニスタンへ向けて出発。各種検品などを経て、9月末には子どもたちに届けられる予定。

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