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新横に石巻の雄勝石使った石皿ショールーム-震災から3年機に

独特の質感で料理が映えるほか、保温保冷にも優れているという

独特の質感で料理が映えるほか、保温保冷にも優れているという

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 新横浜駅近くの室内菜園ショールーム「新横浜LED菜園」(横浜市港北区新横浜1)に3月3日、宮城県石巻産雄勝石を使った石皿「すずり石プレート絆」のショールームがオープンする。

雄勝石はきめの細かい漆黒の石肌

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 植物工場装置開発メーカーのキーストーンテクノロジー(横浜市中区、TEL 045-222-3117)と植物工場装置の販売・施行を手掛けるアグリ王(新横浜1、TEL 045-475-6013)が共同で運営する同ショールーム。約22坪の屋内スペースに植物工場用のLED植物栽培装置「5段式AGRI Oh!」12台を設置し、室内菜園として野菜を育てている。

 「すずり石プレート絆」は業務用の食器・料理器具の提供を行っている大橋洋食器(新潟県新潟市)が展開している石皿。きめの細かい漆黒の石肌が特徴の雄勝石は、ミルフィーユ状に層が重なった石で、弾力性があることから耐久性があり、加工もしやすいという。これまで習字のすずりとして使われていたが、近年では、東京駅丸の内駅舎の屋根に使われるなどさまざまな使われ方をしている。

 大橋洋食器は2007年から雄勝石を使った石皿の開発を開始。独特の質感で料理が映えるほか、保温保冷にも優れており、新潟県内の飲食店を中心に使用されてきた。2011年には東日本大震災で雄勝石を加工していた石巻の工場が被災したことから生産が止まっていたが、その後さまざまな支援によって復活。同社では雄勝石を使った石皿の販売が復興支援につながると考え、改良を重ねた新作「すずり石プレート絆」を発表した。この石皿は2013年のグッドデザイン賞も受賞している。

 今回のショールームオープンは、アグリ王取締役の仲里一郎さんが同社と親交があったことと東日本大震災から3年を迎えることを機に実現。今後は同ショールームを「すずり石プレート絆」の首都圏での発信拠点としていくほか、室内菜園で作られた野菜とともに飲食店など広く石皿を紹介していく。

 ショールームの開館時間は平日10時~17時。要予約。

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