横浜市くろがね青少年野外活動センター(横浜市青葉区鉄町)で7月13日~15日、被災地の子どもたちを横浜に招きキャンプを行う「2013福島Kidsどろんこプロジェクト」が開催された。
主催は、東日本大震災直後から被災地の主婦と直接連絡を取り合い、各種支援活動を行ってきた市民サークル「芽吹きの会」。都筑区内の主婦が中心となった同サークルは、これまで地域の店舗や企業の協力を得ながら定期的に支援活動を行ってきた。
原発事故後、福島県福島市や郡山市など、放射線量が高かった地域では、除染作業が進んだものの、いまだ不安などから子どもたちの屋外での活動を控えているケースが多いという。こうした実態から同サークルは、寄付金や各種団体の協力を得て、福島の子どもたちを横浜に招き、屋外活動を楽しむキャンプを企画した。
当日は郡山市内2カ所の保育園の子どもたちとその保護者約20人を横浜へ招待。屋外で、流しソーメンや水遊び、砂遊びなどを楽しんだ。
同サークルの中西美奈子代表は「これまで準備をしてきて大変なこともあったが、子どもたちの笑顔をみてそうしたことが全部吹き飛んだ。震災の時期に生まれた子どもは今では2歳になるが、なかには一度も外で遊んだことがない子どももいる。外遊びの楽しさを知ってしまった後のことを考えると複雑な気持ちだが、今後も今回のように招待する企画を続けていきたい」と話す。