神奈川県は10月8日、アートフォーラムあざみ野(横浜市青葉区あざみ野南1)で、地域貢献に関心あるデザイナーやインターネットを活用した活動支援金集めを検討しているNPOなどを対象に「NPOの寄付をデザインで支援~共感発信プロジェクト説明会」を開く。
現在、同プロジェクトでは、12のNPOによる寄付案件を支援するデザイナー(チームでも可)を募集中で、説明会では、事業概要とともに「共感を引き出す情報デザイン」についてさまざまな事例が紹介される。
説明会は、県がNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボに委託して実施している「かながわをもっと元気に!共感発信プロジェクト」の一環。これは、すでに公募・審査を経て選ばれた12団体とデザイナーをマッチングし、寄付を呼びかけるチラシやフェイスブックページなどコミュニケーションツールを作成し、公益的な活動を支援する事業。
財政基盤が弱いNPOにとって、寄付は資金調達の重要な手段だが、広報やPRなどの情報発信面が弱く、必要性をわかりやすく伝えることができないケースが多い。同プロジェクトでは、デザインの力を社会・地域課題の解決に役立てたいと考えているデザイナーが「プロボノ」として参加し、寄付プロジェクトに「共感」を呼び起こすチラシデザインを提案・制作する。説明会では、国内外の「共感を呼ぶクリエーティブ」の事例紹介や支援対象の12団体などの紹介が行われる予定。
あざみ野会場に先立つ6日、かながわ県民サポートセンター(横浜市神奈川区)で行われた第1回説明会では、ゲストの米良はるかさん(クラウドファンディングサイト・READY FOR?創業者)による講演に約40人の参加者が熱心に耳を傾けた。
プロジェクト事務局を担当する奥本智寿美さんは「説明会には、パンフレットやチラシなど紙媒体を制作できるスキルを持つデザイナーだけでなく、情報発信力を高めたいNPO、寄付集めにインターネットを活用したいと考えている方々など多様なセクターからの参加を歓迎する。それぞれの立場から寄付というアクションを生み出す手法について考える機会にできれば」と話している。
プロボノデザイナーの応募締切は10月17日。詳細は「神奈川チャリティアクションキャンペーン」ウェブサイトで。