新横浜公園(横浜市港北区小机町)第3水路のサクラソウが開花した。
サクラに似たピンクや白の小さな花を咲かせるサクラソウ。江戸時代に育種、改良されて発展した「古典園芸植物」でもある。愛好家によって園芸として育てられることが多く、自生する場所は極めて少ない。環境省のレッドデータブックの準絶滅危惧(きぐ)にも指定され、その自生地は保護対象となっている。
同園のある鶴見川流域にはかつて、サクラソウの自生地があったとされていることから、サクラソウの自生地を復活させるプロジェクトが始動。近隣の小机小学校(小机町)や地元の市民活動団体「横浜さくらそう会」が協力し、毎年植栽活動を行っており、春になると花を咲かせる。
同プロジェクト5年目を迎える今年は、小机小学校の生徒が約150株、「横浜さくらそう会」が約3000株を植栽。水路いっぱいにサクラソウを咲かせるため、10万株の植栽を目指している。