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2戦目は広島勝利 横浜アリーナでBリーグ優勝決定戦、決着は持ち越し

高確率で3ポイントシュートを決めた広島・山崎選手(左)。撮影=斉藤豊

高確率で3ポイントシュートを決めた広島・山崎選手(左)。撮影=斉藤豊

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 横浜アリーナ(横浜市港北区新横浜3)で5月26日、Bリーグ・チャンピオンシップ(CS)決勝戦第2試合が行われ、広島ドラゴンフライズ(以下、広島)が勝利した。

チーム最多16得点を挙げた琉球のヴィック・ロー選手

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 レギュラーシーズンを勝ち上がった8チームがB1リーグ2023-24シーズンの王者を目指し戦っているCS。決勝は昨季の王者である琉球ゴールデンキングス(以下、琉球)と初優勝を目指す広島が顔を合わせた。2戦先勝方式で、前日行われた初戦は琉球が74-62で先勝した。

 前日を超える1万3203人が来場し、試合前から応援合戦が繰り広げられた場内。広島は前日「かなり効果的だった」(カイル・ミリングヘッドコーチ(HC))長身の選手3人を同時起用するラインアップを最初から採用し、「昨日と変わらずアグレッシブにやっていこうと思っていた」と言うドウェイン・エバンス選手がミスマッチを生かして得点やアシストを重ねリードを奪う。

 14-21と広島リードで迎えた第2クオーター(Q)立ち上がりは3ポイント(P)シュートの応酬となるが、琉球が確率高く決め序盤で同点に追いつく。以降は均衡した状況が続いたが、「自分たちはリバウンドが強いので、ガード陣がゴール下まで入ることでプットバック(=リバウンドからの得点)とかいろいろなことが起きる」(琉球・今村佳太選手)と積極的にインサイドへアタックし得点を重ね、ヴィック・ロー選手の3Pなどで34-30と逆転して前半を折り返した。

 後半序盤も琉球はインサイドへのアタックを起点に得点を重ね一時2桁リードを奪う。しかし、「ミスマッチを作れていたのにボールが回らなくて短絡的になってしまった」(琉球・桶谷大HC)と得点が停滞しミスにつながった。広島はケリー・ブラックシアー・ジュニア選手、エバンス選手、山崎選手が高確率でシュートを決め47-48と再び前に出た。

 最終Qは、ブラックシアー・ジュニア選手が得点やアシストを重ねると、「良いバスケットができている時間だからこそ気持ちよくシュートを打てた」と上澤俊喜選手も連続シュートで続いた。さらに、好守からの速攻で山崎選手が3Pを沈め広島が2桁点差をつけた。山崎選手は、「走っている最中にアイコンタクトができていた。(パスが)来るかなとちょっと期待して待っていた」と振り返り、パスを出した中村選手は「本当にシュートがうまい選手なので信頼関係というか、パスした瞬間に入ると思っていた」と話した。琉球・岸本隆一選手は「負けたくないという気持ちでプレーしていた」と終盤もパスカットを狙い、ジャック・クーリー選手はシュートをブロックするなどアグレッシブさを見せたが及ばず、63-72で試合終了となった。

 前日からの改善点としてミリングHCは「ミスを減らすことを目標にディフェンスをして効果が出ていた」点を挙げつつ、「琉球が最も優れたリバウンドチームなのは明らかで、昨日は思うように取れなかった。だからリバウンドに注力し、ガード陣、特にアイザイア(・マーフィー)が6本と素晴らしいプレーを見せた」点を評価した。山崎選手は3Pを5本中4本沈めるなど14得点を挙げたが「CSに入ってから入る自信しかないのでもっと打っていきたい」と貪欲さをうかがわせた。

 決着は今月28日(19時5分~)の3戦目に持ち越しとなった。桶谷HCは「お互いにファイナリストでこれが日本一を決める戦いなので、リスペクトしあって戦っていけたら」と言い、ミリングHCは「(メインガードの寺嶋)良がけがをした時、多くの人がCSに進出できるとは思っていなかったし、(決勝は)誰もが琉球が連勝するのは簡単だと思っていた。我々は最も若いチームの一つで、人々が間違っていることを証明したい」と力を込めた。

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