東急東横線妙蓮寺駅近くに12月1日、シェアスペース「SOIL kitchen & Workroom」（横浜市港北区仲手原2）がオープンする。

　建築不動産会社「住まいの松栄」（港北区菊名1）を中心に街の有志が集まった「SOIL PROJECT」が手掛けた同スペース。地域の自転車で回れる範囲を商圏に、街で仕事をする人を増やそうと、シェアスペースを作った。

　クラウドファンディングなどで資金を調達してできたのは、シェアキッチンと2部屋の完全個室ワークルーム（約5畳と6畳）。テラスハウスとして運営している建物の一部を改装して、地域の人が気軽に仕事や製作ができる場所を目指した。

　シェアキッチンは時間貸しできるスペースで、製造のためのキッチンと包装などが行える作業室からなる。業務用の設備を整えて「飲食店営業」「密封包装食品製造業」「菓子製造業」「そうざい製造業」の許可を取得した。利用者は港北区に食品衛生責任者の届出をすることで、利用者名義で製造販売をすることができる。料金は月額1万円（月10時間プランの場合）～。

　2部屋のワークルームはそれぞれ、2台のPCモニター、昇降式のワークデスク、アーロンチェアなどを備える。料金は月額9,000円（月3日プラン、RoomLの場合）～。キッチン、ワークルーム共に、別途初回登録料や共益費あり。有料で法人登記やポスト設置も可能。

　プレオープンの段階で、マルシェやネット販売を行う利用者が契約していて、地域からのニーズの高さがうかがえる。今後はキッチン利用者によるキッチンカーのマーケットなども予定する。