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「支那そばや」がラー博に限定出店 鵠沼時代の味復刻

復刻する「醤油らぁ麺」

復刻する「醤油らぁ麺」

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 「支那そばや」が4月25日に新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)に期間限定出店する。

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 「昭和33年の下町」を再現した館内に、全国のラーメン店(時期ごとに入れ替わる)が出店する同館。30周年を迎える2024年に向けて、過去に出店したラーメン店が2年間かけてリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を昨年7月に始めた。

 プロジェクトの15店舗目となる「支那そばや」は、1986(昭和61)年に藤沢・鵠沼海岸で創業した老舗ラーメン店。同館には2000(平成12)年~2019(令和元年)の期間出店していた。

 2014(平成26)年に逝去した創業者の佐野実さんは「ラーメンの鬼」「食材の鬼」などの異名を持ち、よりおいしいラーメンのためにその調理法のみならず、徹底的に食材にもこだわり、全国を渡り歩いていた。こだわりの麺は自家製麺で、そのために製麺室を作り、北海道の小麦「ハルユタカ」とアンモニア臭のないモンゴル産の「かん水」を輸入して使用していた。納得のいく麺が作れるまでに8年かかったという。

 今回は鵠沼時代のラーメンを佐野さんが当時書き留めていたレシピを元に再現する。スープには名古屋コーチンと蔵王土鶏(香鶏)の丸鶏、平田牧場の豚のげんこつ、背ガラ、ホタテ干し、羅臼昆布などを使用。麺の小麦は、2000年から「ハルユタカ」の後継品種の「春よ恋い」を使っていたが、復刻のため「ハルユタカ」を主体に当時の麺に近づける。

 提供メニューは「鵠沼 醤油らぁ麺」(1,400円)、「ミニ鵠沼 醤油らぁ麺」(850円、チャーシューなしは650円)ほか。

 同館営業戦略事業部の栗原幸司さんは「今回の出店のためだけに、当時の『らぁ麺』を3週間限定で復刻する。鵠沼時代の味を知っている方には懐かしさを、当時を知らない方には佐野さんの創業時の思いを感じていただける一杯。この機会に召し上がっていただけたら」と話す。

 営業時間は日によって異なる。入場料は、大人=380円、小中学生・高校生・シニア(60歳以上)=100円、小学生未満無料。「支那そばや」の出店は5月15日まで。

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