高木学園英理女子学院高校(横浜市港北区菊名7)が6月3日、授業内で野村ホールディングスの社員を招いた金融教育プログラム「イノベーションワークショップ」を行った。
今年4月に高校の学習指導要領が改訂され、学校教育の中に金融教育が求められるようになった。併せて民法の改正で成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたことで、多くの高校生は在学中に成年を迎える。
同校では、これらの状況を踏まえ「自立した人間として、他者と協働しながら新しい価値を創造する力」「起業家精神と起業家的資質・能力の育成」を目的に、同ワークショップを授業に取り入れた。
ワークショップは野村ホールディングスが提供する若年層向けの金融・経済教育プログラム。野村ホールディングスの社員が講師となり、投資やイノベーション(技術革新)、起業家精神などを伝える。
当日は同校キャリア部ビジネスデザインコース3年生の21人が受講。投資される側である起業家にフォーカスして、若手起業家の事例紹介やイノベーションを発展させるための投資の役割などが紹介された。課題解決のためのビジネスプラン発表や投資体験などのグループワークにも取り組んだ。
参加した生徒は「起業や投資が自分にとってプラスになることが分かった。簡単ではないが挑戦してみたい」と振り返った。
同校の高木理事長兼校長は「初めての試みだったが、今回の授業の結果を見て、他学部や他コースでの導入、そのほか金融教育として必要なものを見極めていきたい」と話す。