神奈川のバスケットボールの盛り上がりと観戦者やプレーヤーの増加を目指して開催されている「神奈川ダービー」で、横浜ビー・コルセアーズが86-84で川崎ブレイブサンダースに勝利した。「神奈川ダービー」で19連敗中の横浜は、初の勝利を接戦の上もぎ取り、リーグ11連敗にもストップをかけた。
「川崎にまず1勝」の悲願を20試合目で初めて達成し喜ぶ選手とスタッフ
1月22日に、トッケイセキュリティ平塚総合体育館(神奈川県平塚市)で行われたB1リーグ第18節。見せ場は第3Qに始まった。横浜は前半で、32-44と、川崎にゲーム展開の主導権をとられていたが、第2Q後半より徐々にボールが回るようになり反撃の兆候が見られていた。
後半に入り、第3Qの序盤で橋本尚明選手(#2)が「川崎打倒」ののろしを上げる。まずナルド・ベクトン選手(#7)からのボールを預かりゴール。続けて、リバウドからボールを運んだアキ・チェンバース選手(#10)からのラウンドパスを受けてゴール。さらにレジナルド・ベクトン選手からのパスをもらいアウトサイドからのゴール。この3ポイントが決まって、第3Qは、26-19。トータルで58-63と5点差まで川崎に迫った。
第2の見せ場は最終の第4Q。横浜は川崎に追いつき同点が続く激闘のゲーム展開。スコアは74-76。残り時間3分24秒。生原秀将選手(#46)からアキ・チェンバース選手(#10)につながったボールをジェームズ・サザランド選手(#00)が3ポイントで決めて77-76と逆転して終盤戦に。手に汗するドラマは、残り18秒9から始まる。
川崎のニック・ファジーカス選手(#22)がフリースローを2つ決めて81-84。勝負が着いたかと思わせる中、ノーマークになった生原選手が投じたボールがきれいな弧を描いてリングを揺らす3ポイントで同点。ボールを運ぶ橋本選手へのノーマルファウルとなり、ボールは横浜。生原選手がジェームズ・サザランド選手にパス。残り時間2秒7。ボールを預かり自ら切り込んでゴールを決めて勝利を勝ち取った。
トーマス・ウィスマンヘッドコーチに変わり指揮をした福田将吾アシスタントコーチは、「出だしは本当に苦しかった。選手一人一人が強いエナジーと意識を持っていてくれた。選手が11連敗している中、諦めずに頑張ってくれた。ここから我々は上がっていく。応援を」とあいさつした。