JR横浜線中山駅近くの田んぼに11月18日、巨大なわらの竜が出現した。
横浜市緑区の区制50周年を記念して制作されたこの竜は、巨大なアート作品(わらアート)。地域に残る伝承「霧が池の伝説」「霧が池の大蛇の伝説」に基づいて、池のあるじの「竜」や大蛇が化けた娘を乗せた「馬」、成長すると竜になるといわれている「亀」の3体が展示されている。
高さ約5メートルの竜は、50人以上の区内のボランティアによって、半月かけて制作された。地面に固定した骨組みにわらを巻き付けて作られており、強風や雨にも耐えられるという。
馬と亀は8月に制作され、区内の小学校で巡回展示されていたもので、今回の展示に合わせて設置された。
展示されている田んぼは、JR横浜線中山駅と十日市場駅間の線路沿いにあるため、電車の車窓から見ることも可能。夜にはライトアップされるほか、11月23日・24日・30日・12月1日の4日間はわらアートを間近で見られるスペースが用意され、写真撮影ができる。
緑区区政推進課の大塚和彦課長は「緑区産のわらや竹を使って区民の皆さんと一緒に制作したオール緑区の作品。緑豊かで農業が盛んな緑区らしい田園風景の中で、迫力満点の作品を間近で見て、緑区の歴史や魅力を感じていただけたら」と話す。
展示は12月1日まで。展示終了後は解体予定。