第三京浜道路と首都高速神奈川1号横羽線を結ぶ「高速神奈川7号横浜北線(きたせん)」が3月18日、開通1周年を迎えた。
港北インターチェンジから生麦ジャンクションまでをつなぐ延長8.2キロの同路線。事業着手は2001年で、用地取得を経て、2010年にシールドマシンによるトンネル掘削が始まった。トンネルは約3年半かけて貫通し、道路整備には約3年かかった。
開通当初の利用台数は1日あたり約1万6000台だったが、2018年3月現在では1日あたり2万2000台まで増えた。横浜北部エリアから横浜臨海部や湾岸線などへのアクセスは向上しており、地元企業からは物流効率が良くなった、など一定の評価を受けているという。
同日には1周年を記念して、湾岸線大黒パーキングエリア本館1階には、「すべり台式非常口」のVR体験コーナーを開設。同非常口は首都高速道路では初めて採用された避難方法で、きたせんトンネル内には76カ所(250メートルごと1カ所)設置されている。
同コーナーはヘッドマウントディスプレーを装着して体験できるもの。トンネル走行中に災害が発生したと想定して、すべり台式非常口を使った避難を学べる。体験は毎週日曜日(7月以降は土日祝日)の9時30分~13時。
現在きたせん「港北インターチェンジ」と東名高速道路「横浜青葉インターチェンジ」を結ぶ「横浜環状北西線(ほくせいせん)」を建設中。2020年までの開通を目指しており、開通後はほくせいせん・きたせんを利用することで東名高速から横浜港まで40~60分かかっていた所要時間が、約20分まで短縮される。