横浜・青葉台のアートギャラリー「gallery a」(横浜市青葉区しらとり台1、TEL 045-984-3318)で2月15日から、山ぶどうの皮を使った籠の展覧会「育てるかご 山葡萄の籠 五十嵐三美展」が始まる。
木の皮を使って編む籠の中でも丈夫で「100年3代もつ」ともいわれる山ぶどうの籠。山ぶどうの皮をなめして編んだ籠は、使い続けることで良い色と艶がでてくるという。福島県三島町の山ぶどうの籠は2003年、奥会津編み組み細工としてヒロロやマタタビの細工とともに国の「伝統的工芸品」にも指定された。
同ギャラリーでは、三島町で籠作りを続けている五十嵐三美(いがらし・みつよし)さんの作品展を8年前から開催してきた。今回は50点以上の作品を展示するほか、会場では、昨年還暦を迎えたという五十嵐さんへインタビューした映像も上映。ものづくりや素材、伝統的工芸品に指定されるまでの秘話などを知ることができる。
企画担当の坂上浩美さんは「季節や服装を選ばず、一番のお手入れの仕方は使うことという山ぶどうの籠。生活の中で使われる籠には、母娘孫と代々『育てる』楽しみがある。ぜひ多くの方にご覧いただきたい」と話す。
開廊時間は12時~18時。会期は3月2日まで(2月17日・24日は休廊)。入場無料。