大倉山記念館(横浜市港北区大倉山2、TEL 045-544-1881)で2月22日・23日、「第7回大倉山ドキュメンタリー映画祭」が開催される。
同館は横浜市が大倉精神文化研究所から寄贈された建物。古代ギリシャ以前の「プレへニック様式」という世界的にも希少な建築様式を用いた建物は1991年には横浜市指定有形文化財に指定された。東洋と西洋の文化が融合した独特の様式美をもつ同館は映画やテレビのロケなどでも数多く活用されている。
同映画祭は、普段見られることの少ない自主制作のドキュメンタリー映画を上映することで、近隣在住者らに同館に親しんでもらおうと2008年に始まった。運営は横浜市在住の映画監督や映画ファンによる有志。
7回目の開催となる今年のテーマは「あしもと」。天然記念物であるシバイヌと共に生きる人々を追った「シバ―縄文犬のゆめ―」(監督=伊勢真一さん)、新潟県の阿賀野川に暮らす人々を記録した「阿賀に生きる」(監督=佐藤真さん)、原爆投下から70年、日本人だけでなく韓国人やオランダ人の被爆者らが語る「美しいひと」(監督=東志津さん)など11作品を上映する。一部の作品は、上映後に監督の舞台あいさつや別会場に設けたカフェでの座談会も予定する。
映画監督で同映画祭実行委員の飯田基晴さんは「毎年、ご来場いただいた方々には、映画の内容や監督のトーク、会場の大倉山記念館の雰囲気、カフェで提供するケーキなど、いずれもご好評いただいている。この時期は同館裏の梅林も見ごろだと思うので、この機会に貴重なドキュメンタリー映画を楽しんでいただけたら」と話す。
料金は、一般=1,600円、高校生以下・シニア・障害者=1,000円(2作品目以降1作品=1,000円)。予約制。